Giacomettiの中底交換の依頼がありました。しかもハンドソーンw
製靴学校時代に、ハンドソーンで靴を作ったことはありましたが、まさか修理でやることになるとは。
基本的に中底交換はメーカー修理の領域。純正のラストがないと変わってしまう要素が多々あるから。今回はもろもろご了承で作業へ。
靴ってバラすとこんな状態までいきます。
修理初めてすぐの頃、自分のALDENをばらして、この状態で挫折した悪夢を思い出す。。。
これだけ目視できるとパッチが貼りやすいのなんの。
左上が古い中底 手前が新しい中底
木型に合わせてカットして、ふまず部は少し絞ってみた。今思えばもっとふまずは攻めてもよかったかも。
中底を釘で止めて~濡らして~
ゴムバンドで固定します!
革って、濡らす→形が付く→乾く→形覚えるという性質があるのでそれを利用します。
中底が革の靴は、毎日履くと駄目というのはその辺が理由ですね。
時が飛んで、ウェルトを縫っています。
ハンドソーンは、中底を加工することが特徴なんですかね。
5mmくらいのショルダー?に溝掘って、溝⇔アッパー⇔ウェルトと縫っていきます。
ウェルトの長さが少し短い。こんなことあるの。
中底も同じ部位でも左右で質が違った。ネットではその辺の見分けが付かないな。
ハンドソーンは、両方の良いところを合わせて、欠点がない手法。ただ、手間の分、コストが凄く掛かる。
グッドイヤーと違ってリブがないので、履き始めから柔らかいこと。靴の強度は同等
マッケイと違ってアッパーにじかで縫わないので本体が痛まない。屈曲性は同等
ウェルトの幅を落とさないと、結構ズドーンとしてますよね。どこまで絞ろうか。
とはいえ、浅草でコテを仕入れるまで一旦作業中断。ここまで着たらあと少し。
待ちに待った長期休みのシーズンになりました!(僕らだけ)
2/15 2/16 2/22 2/23はお休みになります!作業もストップします!
今年は、羊が人より多いNZにいってきます!南島を1000㎞位ドライブするのが少し不安。
おかんが「死ぬまでに行きたいわ~」と仰られていたので、今回は3匹トリオで行って参ります。
2019年は、クラウドファンディングでオーダー靴を始めたこともあり、バタバタバタと慌ただしく1年が過ぎ去っていきました。
靴作りを通して、修理・調整・インソールに対して、新しい視点から考察する事ができるようになったり、革の買い付けも行ったので革の知識も増え、色々と収穫の多い1年でした。
何より、オーダー靴を始めたことで、木型に対する理解が深まった事が特別な経験になりました。
木型は、普通に修理店をやっているだけでは関わらない領域なので、いいご縁があったな~と感謝しています。
全然関係ないですが、2020年はプログラミング元年にしようとおもっています!!