引っ越し前に依頼を受けていた、長野のK様にようやく納品することができました!しかも、横浜までお越し頂きました!
今回のご意向
・コーヒーショップで履く
・脱ぎ履きしやすい
・色は青系
・ソールはフラット
・あとはお任せとのとのことでした!
・マッケイ製法
・コーヒーショップで履く ⇨袋ベロ
・脱ぎ履きしやすい ⇨ベルクロ
・色は青系 ⇨アッパー ILCEA社RADICA(ミュージアムカーフ)
・ライニング 国産素仕上げ牛革 1.5㎜位
・ソールはフラット ⇨EVA+Vibram#342C MINI RIPPLE【Blue】
以下詳細
↑袋ベロといってベロが本体と合体している事で、靴内部に異物が入らない特徴があって、ブーツに使われている事が多いのかな?
今回は、コーヒーとかが掛かっても足を守れるかな~と思い挑戦することに!
袋ベロは初めて作りましたが、手元にあるトリッカーズの袋ベロを参考にしながらデザインを起こしましたが、、、
どの位ベロを横に伸ばせばいいか不明!どこからワイドにしていけばいいか不明!トリッカーズ通りに一度サンプルアッパー作ってみたけど、
本番は何となく左右+5㎝広がる様にして修正。お渡し当日、無事、脱ぎ履き出来ていて一安心!
↑使用した革。ぱっと見大きいけど使える箇所はそう多くない。
1930年から伝統的な製法でイタリア最高峰のカーフレザーを作り続けるILCIA(イルチア)社のRADICA(ラディカ)は「ミュージアムカーフ」の愛称で知られ、長きに渡って世界のスーパーメゾンに認められている逸品です。
上質なヨーロッパ産原皮を用いたボックスカーフの銀面に見られるマーブル模様は「ハンドタンポナート」という手法が用いられ、専門職人の手により幾重にもピュアアニリン染めを繰り返すことで芸術品のような透明度の高いマーブル模様が与えられています。その分とてつもなく時間がかかるので一枚の革が完成するまでに(乾燥も含め)1ヶ月以上はかかるようです。
さらに銀面は磨くことで上品な艶が与えられボックスカーフならではの緻密な表情がそのまま残されており、使用が進むごとに艶が深みを得ます。
↑という革の紹介文を見つけました。
毎度、革はお任せで作らせて頂けるので、今回は使ってみたかったラディカを採用してみました。
1.2㎜程度なんですが、適度な張りで釣り込みもしやすかった。
釣り込むと革の表情が変わって良い、との事前情報があったのですが、本当にそうでした!!革が伸びてムラが浮かび上がる感じがした!全色コンプリートしたいな~
ソールは、個人的におススメのVibramのXS TREK
グリップ力・耐久性・柔軟性・部材の厚みどれをとっても良くて、溝も深いから濡れた地面でも滑りづらいはず。
カカト部は溝がなく耐久性GOOD!つま先は薄くなっていて、突っかかり辛い点もGOOD!
欠点は、削るときに粘っこい削りカスが出て掃除が大変なことと、小さいサイズ展開が無い事
ベルクロパーツのデザイン、先端もっと丸くすれば良かったです。
前回の靴がつま先擦り気味だったので、しっかり上げてみたら、問題なく歩けていた。
表からは判らないけど、カウンターが LA QUERCEのカウンターでして、高いだけあって強度大で最高でした
次回は、パターンオーダースニーカーの企画についてあげる予定です!それでは。