こちらのムートンブーツが、タイルの床で滑って怖かった!と相談を受けました。
雪の時期でもあったので、雨雪用のラバ=を一面に貼る修理をご提案。
そして、今回使用したのが修理部材の中で一番高価な、”Vibram プルリボール ICE TREK”というこちらの商品。
ICE TREKという素材は、マイナス20℃でも硬化しない配合で作られており、耐久性に優れています。
ゴムの中に金属か繊維が配合されているので、その繊維が氷に刺さり滑らない良さもあります。
スタットレスタイヤに様な仕様だと思って下さい。
それと、ゴム自体がとても柔らかく、細かい粒が沢山あるので雨で滑る事も防げると思います。
雨や雪の日に使うので、接着は時間をかけてシッカリやります。
底面を削り、薬品でゴムを下処理して接着力を上げて、接着剤を塗って一日は乾燥させます。
大抵の素材は、一面に貼ってしまうと靴の屈曲性がかなり落ちてしまうのですが、プルリボールは屈曲性を落とすことなく仕上がりました。
この辺の性能も含めて、「Vibramは色々と考えているな〜」と思います。
ある程度厚みのあるシートなので、アスファルトで沢山歩かなければすぐ減る心配はないと思います。
カカトが減ったら部分的な修理で直せるので、全面補強よりお安く住みます。
減りすぎてしまう前に、またお越し下さい〜!
「底のラバーが滑って怖い思いをした」とご相談頂きました。
2種類から選んで頂き、今回はセラミック配合の六角ラバーを選択。
この商品はシャバシャバ雪に効くらしく、長野市程度の雪なら最適かもしれません。
雪用ということは、水分が多い環境での使用が予想できます。土台もEVAスポンジなので水分を含みやすいです。
なので、なるべく下処理と接着には時間を掛けて、より強力に接着するように気を配りました。
つま先と踵は若干反り上がった仕上がりにしました。
土台がEVAなので劣化がしない素材ですが、屈曲が出しにくいのでロッカーソール風にしました。
こうすると、着地から蹴り出しまでがスムーズに誘導できます。
ヒールのリフトは別についているので、減ったら交換できます。
ゴムが減ったり硬化すると滑り止め機能が落ちるので、その時期に交換していきましょう!