修理例

接着製法AS(紳士)

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加水分解したプラダのスニーカー

PRADAのレザースニーカーのウレタン部分が加水分解したと相談を受けました。

底には「PRADA」のロゴがあるので、オリジナルの底は使いたいとのこと。

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発泡ウレタンがダメになっているので、基本的には底の形は再現不可能です。

今回は、どんな仕上がりでも構わない事に承諾してもらったので、何とかオリジナルと使って直して見ることに。

仕上げやすさや耐久性を考えると他の仕上げが良いのですが、今回はブランド重視で修理します!

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判りにくいですが、劣化したウレタンは基本的にベタベタして素材に付きます。

これを落とさないことには再利用出来ません。

色々と試した結果、アの字で完全に除去することができました。これは今後に生きる新しい発見でした。

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靴本体も劣化したウレタンを削り落としプライマーを塗布。

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流石に、オリジナル通りではどうにもならないので。膨らんでいる部分をカット。

後戻りできない状況に怯える。。。

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ウレタン系の底は大抵隆起してるので、パテ埋めしてならす。これも初めての試み。

接着可能なら、屈曲性・弾力があって靴底には最適。

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靴側面部の地を隠すために革を切り出す。

底のEVAを黒にして、本体だけに革を巻けば良かった。今後改善。

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革のジョイント部は屈曲部を避けるべきだった。これでは、屈曲で革が開いてしまう。

大判の革をストックしておくことで改善できる。

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この様な仕上がり。靴底のロゴは活かすことが出来ました。

シッカリ付いているのか、長く履けるのか。どうなんだろう。

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お客さんは、新品みたいだ!と喜んでいました。

今回は色々と勉強になる修理でした。無茶な相談お待ちしております笑

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ブーツのオールソール交換

RED WINGのベックマン?のオールソールの相談を受けました。

重く、反らないから底を変えて欲しいとの相談。新しいブーツと被らない様に白ボブをチョイス。

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時間を掛けて接着。うちには圧着機がないので、知り合いの店で圧着させてもらいました。

圧着機ほしいなー。誰か安く譲ってくれないかな。。。

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ちょっと外側によってしまいました。

EVAで硬度45なので、軽く柔らかくなりました。

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何気に白ボブにも色々と種類があって、より軽い素材もあるので目的で決めるといいです。

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ブーツはアイリッシュセッターしか持っていないので、1000マイルあたり買いたい所。

希望通りの履き心地になってるといいなー。

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