ヒールが減ってきたので交換したほうが良いか、相談を受けました。
残り数ミリ&滑る事があるそうなので、ラバーヒールに交換する事にしました。
ヨーロッパ靴は、革積み上げ+トップリフトの組み合わせが多いので、リフトは消耗品として交換することが前提です。
日本製だと取り外せなかったり、積み上げが無い作りをしていたりします。
下の写真の様に、トップリフトと積み上げに隙間ができる場合は、修正を加える必要があります。
なので、新品の状態でリフトが平らに接地していない靴は、基本的に避けたほうがいいです。
ブーツや健康靴で反り上がっている使用もありますので、一概に悪い訳ではないです。難しい所ですね。
平らに接地するように修正を加えました。
元から浮いている場合や、履いていくとシャンクやソールの歪みからくるパターンもあると思います。
この辺は原因追求せねば。
時間が合ったので、鏝を使って仕上げてみました。
もっとしっかりヤスリ掛けしたほうが良かったな。。。
選んでいる部材は、元の部材と同じ高さの物をチョイスしています。
分厚い物を選べばその分長持ち?しそうですが、カカトが何センチも減った状態で履き続けるのは、体を歪める原因になってきます。
消耗品と割り切って、減ったら交換するのが良いでしょう。
最後は、全体を軽く磨いて終了です。英国靴のBARKERでした!
冬に履いているブーツのヒール修理です。
なるべく滑らないようにしたいとの事なので、セラミック配合の雪用ゴムを用意。
不要なヒール部を切り落とした所、中から加水分解気味の土台が。
周りなどは変化していないので油断していました。
加水分解とは、ウレタンが水と反応して崩壊していく事です。大体5年ぐらいで起こるとか。
最終的にはゴムが砂のようになるので、一切接着ができなくなります。
こうなってしまってもオールソールは可能ですが、ウレタンでは仕上げられないので履き心地は変わります。
北海道の人曰く、今回使用した六角セラミックはシャバシャバ雪に強いらしいです。
アイスバーン用の部材もご用意がありますのでご相談下さい。