婦人靴によくある、ウレタン底がボロボロになった靴も普通に修理できたりします。
こんな感じに形作って~
高さ合わせて~
接着剤で圧着すればいいのですが、大切なポイントは底のスポンジの硬さ!
ウレタンを修理で再現するのは、今のところは不可能なので、EVAスポンジという素材で直すのですが、
その時に、硬いスポンジで厚みを出してしまうと、屈曲性やクッション性が出なくて別の履物になってしまいます。
DecoBocoでは、硬いスポンジと柔らかいスポンジを使って、なるべくウレタンっぽい履き心地を再現しています。
靴底の素材も、屈曲性があってクッション性・グリップ力もある素材をチョイス。
我ながら、足と財布思いの修理をしていると思います。笑
お気に入りの靴だけどヒールがぐらついて怖いので、どうにかして欲しいとご相談を頂きました。
人間は加齢と共に足の筋力が落ちていきます。
この靴は4cm程の靴でヒールも太い物ですが、バランスを取るのが難しくなったのかもしれません。
今回は、セパレートしているソールとヒールを一体底にすることで、安定感を出していこうと思います。
本来は、この靴が本当に足に合っているかを確認してから、修理することがベストではあります。
EVAスポンジでヒール高を再現しつつ、踏まず部までスポンジ層を作ることで一体型に変更。
ウレタン底の場合は、クッション性の高いスポンジを一層挟んでクッション性を出すのですが、元のソールが薄い事や安定感を求めている事を考慮して、今回はゴム底だけで仕上げました。
ギザギザの大きいゴム底にすることで、グリップ力を出して雨などでも滑りづらくなっています。
ただ、ゴム素材は重くなってしまうので、より軽くクッション性とグリップ力のある素材を探そうと思っています。
アウトソールの加工は、良くも悪くも足への影響が非常に出やすいです。
素人感覚で、左右で高さを変えたり、硬さや重さを変えると危険だと思いながら修理しています。
DecoBocoでは正しい修理をしていきたいので、整形靴の加工技術を学んでいこうと思っています。